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「これどうやって作ったんだ?」
「砂糖醤油を少し入れてみたの」
「へぇ・・・
俺んところは普通に卵だけだ
味が足りなきゃソースなり醤油なり勝手にかける」
先に味付けをしておく栞里とは違い、誠治は後で食べたい味にするようだ。
「しかも姫神の卵焼き綺麗だよな」
「ありがとう
でもこれくらいならちょっと練習したらみんなできると思うよ」
「いや、母さんは未だに卵焼きは上手に作れないな
十回に七回はスクランブルエッグで出てくる」
「ふふっ、スクランブルエッグになるんだ
テレビだとすごい何でもできそうなイメージだったけどね
ちゃんと苦手なこともあったんだ」
「そうそうお前みたいなに完璧な奴はいないって」
「わ、私は完璧なんかじゃないよ」
「お前を見ていて誰も欠点が見つけられないんだ
スーパーガールとか呼ばれてるの知ってるか?」
「き、聞いたことはあるけど・・・
みんな大げさなんだよ」
「謙遜するねぇ」
「みんなが買いかぶりすぎなの」
昼食を食べながらも二人の会話が途切れることはない。
入学してまだ二週目に入ったばかりだ。
なのに栞里は誠治と想像以上に仲良くなっていた。
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