第二章 期待と重圧

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昔の海崎誠治。 まだ自我もない頃に母親のつてでCMなどに出演して子役デビュー。 小さい頃から母親がいた演者の世界にいた。 いや、正確に言えばいさせられていた。 真面目で努力家で大人の言うことをよく聞く利口な子供。 そんな海崎誠治は小学校の頃にはドラマや映画にも出演する機会があった。 母親譲りの演技力に利口で真面目。 それにより子役としての人気は右肩上がりだった。 通っていた小学校も進級や卒業に問題ないレベルで欠席していた。 同級生からも人気者で幼少の頃より将来大スターとなる道を順調に歩んでいた。 鳴海自身はそれが我が子のためになると思ってやっていた。 しかし現実はそうではなかった。
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