第二章 期待と重圧

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「じゃあ帰るわね」 「あ、はい  今日はありがとうございました」 「いいのよ  それと芸能界の話はそんなに真剣に考えなくてもいいわよ  そういう選択肢もある、くらいにとどめておいてくれればいいわ  無理強いをする気はないから」 「あ、はい」 「じゃあねー」 鳴海は笑顔で玄関から歩き去っていく。 「・・・」 残された栞里はいろいろと考えさせられた。 せっかくの休みだというのにそれからしばらくは何も手につかない。 栞里が思い出したかのように作業を再開させるのはもう少し先。 日が暮れかかったころであった。
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