2人が本棚に入れています
本棚に追加
ゴールデンウィークに突入して連日休みの日が続く。
この連休を生かして栞里は一度実家に帰ろうと考えていた。
「なんだか・・・
学校生活ってこんなに疲れるものだったのかな?」
姫神栞里が姫神栞里ではなく、しかし姫神栞里ののイメージを持たれている。
その現実が栞里の心身に疲労感を少なからず与えていた。
「これが海崎君の言っていたことなのかな?」
本当の自分を偽って生きることに対するストレス。
大なり小なりみんな何かしらのストレスは抱えて生きるものだ。
だが今はその許容量をオーバーしてしまっている危険な状態かもしれない。
ストレスを感じる原因が他人が思い描く理想の自分。
ゆえに人にもなかなか相談できず、ストレス発散の方法も多くない。
栞里はさらに手紙の返事などで時間が削られている。
そのため自由なリフレッシュのための時間が存在していない。
そういったいくつかの要因が疲れてしまう原因である。
最初のコメントを投稿しよう!