父への思い

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小学校3年生の夏休み、僕は家族と川のほとりでバーベキューをしていた。 僕の家族は、毎年夏になると家族でバーベキューをするのが恒例行事のようになっていた。 家族でのバーベキューは、僕にとっては、とても楽しい時間だ。 大好きな肉や野菜を焼くのは、もっぱら父の仕事だ。 しめに焼きそばを焼くのが、我が家の定番だ。 父の焼きそばは、とてもおいしい。 僕は、たらふく食べて、お腹いっぱいになって大満足だ。 父と母が、食事後休憩していると、僕は川に入って遊び始めた。 母が僕に呼びかけた。 「あまり奥まで行っちゃだめだよ!」 僕は、夢中になって遊んでいた。 川には、アユやイワナなどの魚がいて、僕は夢中になって追いかけ回していた。 僕は、知らぬ間に川の中腹まで来てしまっていた。 それでもかまわず、僕は魚を追いかけ回すことに夢中になっていた。 僕は、まったく周りの状況が見えなくなっていた。 この時、僕は川の深みに足を取られ、体が流されてしまった。 叫ぶ間もなく川に流された僕は、何とか息をしようともがいたが、もがけばもがくほど体は沈んでいった。 僕は、溺れたのであろう、だんだんと周りが見えなくなってきた。 誰かに体を支えられた感覚があったが、これを最後に以後の記憶はない。
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