1人が本棚に入れています
本棚に追加
後日、今回の内容が放送された。
今回はやはり視聴者にウケ
た。
視聴率も過去最高の25%を記録した。
例の不倫騒動のくだりは特にヤバい部分はカットして放送した。
参加していたエキストラにも固く口止めをした。
確かに暴露系の番組だが、なんでもかんでも放送すればいいってもんじゃない。
TV業界にも政治がある。
これを放送した事がきっかけで、あの女優Uに名誉毀損とかで訴えられたらたまったもんじゃねぇからな。
それに世の中しらねぇ方がいいって事もあるもんだ。
そんな事を考えながら俺は今日の仕事を終え、帰路についた。
「ただいま。」
「あら、お帰り。」
妻が出迎える。
「出迎えなんて珍しいじゃねぇか。」
「あらそう?お風呂沸いてるから入っちゃってよ。」
「おう!」
今日は疲れた。
疲れた時は風呂にゆっくり入るのが1番だ。
そしていつもの様に軽く体を洗って湯船に浸かった次の瞬間 ー
「!!!!」
突然の事に言葉も出ない。
ちょっ!!この風呂…ちょーあついじょねぇかよ!!!
俺は慌てて風呂から出た為、浴槽に足を引っ掛けてずっこけてしまった。
「あぢぃ~!!!
いでぇ~~!!」
風呂の床でのたうちまわっているとそこに妻が現れた。
俺はつまに憤怒した。
「おいこら!なんだこの風呂は!
こんな風呂誰がはいんだよ!!」
すると妻は飄々として
「この前あなたが出てる番組みたの。」
それはまさか[今旬]の事か?
「そこで熱湯風呂の話があったから思いついたのよ…
あなたへの嫌がらせをね。」
そう言いながら妻はペラペラと数枚の写真を俺の前に落とした。
まさか…
そんなまさか…
仕事もプライベートも完璧にやってきたじゃないか!
まさか…
「バレてないと思ったら大間違いよ。
最近のあなたの行動が不振だったら探偵に相談して色々調べさせてもらったわ。」
そこには紛れもなく俺の浮気現場が撮影されていた。
俺と浮気相手がホテルにはいっていく言い逃れ出来ない証拠を突きつけられた。
最初のコメントを投稿しよう!