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もう後戻りできなくなった私は、左隣りの蛇口を捻った。
ジョボジョボと出てきた水を、慎重に口に含む。
ゆっくりと舌の上で味わい、奥へと流し込む。
……ん? 何も味がしな……ううん。何となくだけど、甘い? これ、正解? やった! 甘い水を飲めた! ケンジ君と結ばれる!
と、思っていた矢先、
「ふはっ!?」
後から急に猛烈な辛みが襲ってきた。
辛い……というより痛い。もの凄く舌や唇がヒリヒリする。
あまりの辛さにゲホゲホとむせ返る私。
まるで唐辛子エキス。罰ゲームじゃないんだから。ホント勘弁してほしい--
ぱさ
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