第1章

3/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「好きなんだ。沙羅のことが。だから付き合ってください!」 みんながいない夕方の教室でそう言われた。 正直言うと驚いてる。初めてそういわれたから。 しばらくぼーっとしていたら 彼が戸惑った顔で 「ダメかな?」 その声で正気に戻り 「ううん。こんな私でよかったら付き合ってください」 と答えた。もちろん嫌々ではない。 付き合ってみたいと思ったからだ 「ほ、ほんとか?」 「ここで、嘘なんて言わないよ」 「だよな....すっごく嬉しい。これからよろしくな!あっもう遅いから送ってくよ」 「えっでも優人君逆方向だよね?」 「そうだけど、俺の家知ってるの?」 「ううん。たまたま方向逆だなって見てた時あって」 「そうなんだ。でも大丈夫だから。ん、じゃ帰ろうか。荷物持つよ」 「あ、ありがとう...」 暗い夕暮れを2人で歩いて帰った。 緊張と恥ずかしさなのかな。 よく分からない気持ちでいっぱいになってしまった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!