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「好きなんだ。沙羅のことが。だから付き合ってください!」
みんながいない夕方の教室でそう言われた。
正直言うと驚いてる。初めてそういわれたから。
しばらくぼーっとしていたら
彼が戸惑った顔で
「ダメかな?」
その声で正気に戻り
「ううん。こんな私でよかったら付き合ってください」
と答えた。もちろん嫌々ではない。
付き合ってみたいと思ったからだ
「ほ、ほんとか?」
「ここで、嘘なんて言わないよ」
「だよな....すっごく嬉しい。これからよろしくな!あっもう遅いから送ってくよ」
「えっでも優人君逆方向だよね?」
「そうだけど、俺の家知ってるの?」
「ううん。たまたま方向逆だなって見てた時あって」
「そうなんだ。でも大丈夫だから。ん、じゃ帰ろうか。荷物持つよ」
「あ、ありがとう...」
暗い夕暮れを2人で歩いて帰った。
緊張と恥ずかしさなのかな。
よく分からない気持ちでいっぱいになってしまった。
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