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書類にサインしていると、相棒がやってきた。その顔はどうも怒っているように感じられる。
「お前! 片足ですんでいたのに、なんで何ともないもう片足まで差し出す真似をすんだよ!」
いきなり胸ぐらを掴まれ、俺は戸惑った。
「お、俺の勝手だろ! こうすりゃ、俺は今みたいに身体を庇って動かなくてすむんだよ!」
「そりゃ、訓練次第でどうにかなるって話だったんじゃないのか!?」
確かに技師からは慣れれば、生身と同じように動く事が可能だと言われた。
だが……
「それを戦場で慣れて行けってのかよ! 生き残るためだ! これが一番手っ取り早いんだよ!」
俺は相棒の手を振り切った。
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