相棒1

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 きっかけは、戦場での負傷だった。  敵の砲弾により、脚が吹き飛んでしまったんだ。 「命があるだけめっけもんだろ。ここいらが引き際じゃねぇの?」  ベッド横で、相棒がそんなことを言ってきた。 「どうせ、外じゃまともな職なんかあるわきゃねぇだろ。あ~、上からな試作の義足があるっつうんだ。そいつ試してみようかと思うんだ」 「再生しないのか?」 「そっちだと、手術費とられんだよ。仕送り出来ねぇだろ?」
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