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「お前は何の能力者だ? ただの電気使いじゃないな」
「俺の邪魔をするな赤毛のガキ」
ライトニング兄さんは腹の所から服の中に手を入れ、ある物を取り出した。
それは長い透明な試験管に入れられた黄色く細長い結晶体。
それは「モンスター」と呼ばれる力の根源。
それがあれば新たな力が手に入る。
「それは電気を操るモンスターの結晶だ。既に電気の能力を持ってるお前にはもう必要無いはず」
こはくの言葉を無視してライトニング兄さんは試験管の蓋を捨てた。
「これで三本目だ……」
「三本目!? まさか!」
「知ってるか赤毛のガキ! ダブルコストまでは自我を保てる薬が開発されているが、トリプルコストはちょっと限界があるらしい」
「……バカが……消されるぞ……」
「俺には何としても成し遂げなきゃならないことがある! お前なんかに! その邪魔はさせねえええ!」
ライトニング兄さんは結晶を両手で持ち、真ん中で真っ二つに割った。
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