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『さあ本日の戦いでベスト256が出揃いますが! 黒コーナーは赤毛の青年! ライフネームは『こはく殿』ぉ!』
闘技場中に響き渡るハイテンションな実況者の声で自分を呼ばれたくない名前で紹介され、赤毛の青年、本名尾崎こはくは眉を歪めた。
うざい位の観客の声に頭を痛めながらこはくは空を見上げた。
半透明で薄い板のようなディスプレイが何万枚も宙に浮いている。
その向こうには漆黒の空が広がっている。
俺は何をやっているんだ。
そう思うだけでこはくは溜め息が出た。
『そして白コーナーは『ライトニング兄さん』! 周知の事実でも勝負は勝負! 紹介は避けますが! 彼の能力に痺れるな!』
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