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『それではマキシマムトーナメント! ベスト256の第15回戦を開始します!』
実況者の開始の合図と観客の爆発音のような歓声で試合が始まった。
「こはく殿おおおお!」
こはくが闘技場に入ってきた扉とその周辺は網状になっており、その網状の扉の向こうで水色の髪の少女が何者かに取り押さえられている。
「エリスさん!」
エリスという少女の方に視線を向けたこはくだが、その後直ぐ思い出したように首を競技場の真ん中に向けた。
目がくらむほどの発光の直後、こはくの腹をライトニング兄さんの突き出された右足が襲った。
こはくの体は闘技場の壁まで飛ばされた。
競技者の緊張感とは裏腹に気持ちいいぐらい盛り上がる観客席の真下でこはくは砂漠の砂のようになっていた。
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