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「なんつう格好してやがる」
右半身は局部と胸元以外は露出され、左半身は太股から左の脇までの繋ぎの衣装を身にまとっている。
右脇の下に通された白いテープのような紐がこはくにとって気持ち悪さを助長していた。
薄い水色の衣装と黒の光沢があるほど右側に流したまま固められている髪型がライトニング兄さんの外見だ。
「エリスさんが見てたらなんて言うか」
「育った世界が違うのだ。その差は甘くないぞ」
「俺も生きてきた人生は他とは違う自信がある」
「ほう。俺も他人とは覚悟が違う自信がある」
「あっそ。じゃあまあとりあえず第一段階で様子見だな」
「第一段階?」
「死神第一段階解放『グレード』」
こはくがそう言うと長ドスの刃からオレンジ色の気体が現れた。
実際は大気に色が付いているだけだが、その色素の範囲はどんどん広がっていき、ライトニング兄さんの所まで及んだ。
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