第二

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「ふふふふふっ。クラスメート全員も少しはお兄ちゃんの気持ちが理解できたよね?」 少女が口から手をどけて深い笑みを浮かべて全員に言うとまるで全員が石像になったかのように体を動かすことができずにただその少女の目線から別の方向に視線を動かすことも出来ずに少女の目線を見るしかできない。 「この中で一番お兄ちゃんの気持ちを理解しないといけない悪魔のレンドウさんは今からお兄ちゃんにしたこと全部を味わってもらうよ。」 レンドウは少女の発言が終わった途端に体がレンドウ自身とは裏腹に一歩一歩ずつ進み始め、教室の扉を開けて教室から出て行くと体が勝手に動くのが終わり、自分自身で動かすことができるようになる。また教室に戻ろうと入り口の扉を開けようとするが開かない。 そしてさっきまで廊下側の窓から見ていた黒い黒いどす黒い者がレンドウのもとへ近づいてくる。 「おい!俺にこれ以上近づいてきたらただじゃおかねーぞ!!」 大きな声で怒鳴るようにどす黒い者を威嚇するが全然そんなことは気にせずに近づいてくる。 「おい!止まれ!止まれって言ってんだろ!!!」 その光景を少女は高みの見物のようにどす黒い者の目線からの映像を見ながら不敵な笑みを浮かべて、その映像を教室で石像のように動けずにいる全員の目に直接流す。
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