第二

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黒いどす黒い者はレンドウの服を強引に破き捨てて、レンドウは反抗するように殴りかかるが手応えも効果もなく、レンドウの体を何度も何度も刻み付けていく。 「やめろ!!!」 レンドウ自身も自分の身が危ないことに気づいて走って逃げながら廊下の窓が開けられるかを確認していくがどれも鉛のように固く動く気配がない。 レンドウたちの教室は三階にあり、廊下から昇降口の階段まで行くと階段を思いっきり二段飛ばしで駆け下りて行き、かなりの足の速さをサッカー部でも生かしているレンドウはみるみるうちにどす黒い者から距離を話して行く。 「俺の足に追いつこうなんて百年早えーよ。」 一階まで降りると一階の廊下の窓が開くかもしれないとレンドウは期待して開けるがここも三階と同じで開く気配がない。 「くそ!くそ!!くそがー!!!」 あとは下駄箱の出入り口が開いてることを頼みの綱にして全速力でレンドウが走っていると後ろの背後から物凄い勢いでドタドタドタドタドタドタと地面を激しく蹴り飛ばすかのように走ってくる音が響く。 レンドウが後ろを一瞬振り向くと少し離れた距離にまた黒いどす黒い者と似た同種の影のような奴が物凄いスピードでレンドウに迫ってくる。 「くそが!あんなの反則だろ!!?」
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