第二

8/15
前へ
/22ページ
次へ
全速力でダッシュでレンドウも迫ってくるどす黒い影の奴を引き離そうとするがあっという間に追いつかれる。 レンドウは頭から凄い汗を流しながら信じられないという表情で隣で並んで走る黒いどす黒い影の奴を見るとその影もまたさっきの教室の廊下にいたのと同じようにニヤニヤと笑いながらまるで楽しんでるかのようにレンドウを見下してくる。 「あと少しで下駄箱の出入り口に着くんだよ!邪魔だ!!」 右手でど突くように押すとさっきの黒いどす黒い者には効かなかったのに今度は手で触れることができた。ど突いたことで勢いよく廊下に転ぶように黒いどす黒い影は転倒して、レンドウは気にせずに出入り口を目指す。 「馬鹿が!俺の走りに勝てても俺の腕力に勝てないんじゃ話にならねーわ!」 額から汗がどばーっと噴き出しているのを片手で拭い、一息もつく暇もなく全速力で走る。 下駄箱のある出入り口までレンドウは辿り着くと同時に入り口を見た途端に膝をガクッと地面につけて絶望した表情になる。 「くそ!くそ!!くそ!!くそがー!!!最初っから俺を弄んでいたのかよ!!!!!!」 出入り口には今まで会った二つの種類の黒いどす黒い者とはまた別種類の入り口全部を塞ぐかのような塗り壁のごとく、どでかいどす黒いが塞いでいた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加