第1章

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世界の誰一人として目にしていて目に映らないものがある。 その目に見えないものを僕は目で見ることができる。 *見えない雨* 誰も自分が空から迸る雨に濡れていることに気づかない。いや目にすることができないから誰も気づけない。 僕だけが見える世界 他の誰もが目にすることができない世界 時々、見えない雨の中で小さな白いワンピースを着た少女がはしゃいでる姿も見える時もある。最初は普通に誰もが見える存在だと思っていたが今になってみて、あの少女は誰にも見えていないということが分かる。 目が会う度に少女は僕に笑顔を向けて来る。 この物語は僕が何も知らずにその少女に声をかけてしまったことで起きたゲームの話である。
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