第1章

3/7
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
僕の名前は本田ツバサ。 高校一年生の16歳。 皆さんの目には・・・この世界は何色に見えますか? 皆さんの目には・・・この世界はどう映っていますか? 皆さんの目には・・・僕はどう映っていますか? 「おいおいおい。今日もだんまりかよ。」 「・・・・・・・・・。」 「今日はどうするか?どんな遊びがいい?」 「・・・・・・・・・・。」 ヒソヒソヒソヒソ。 「またツバサ君をレンドウ君がいじめてる。」 「もう毎日のことで誰もレンドウ君に逆らうことできないよ。」 「担任もレンドウには手を焼いてるからね。お手上げなんじゃないの?」 クラスメート達が二人の遊んでいる(いじめ)光景を見ながらヒソヒソと内緒話をしている。 その光景をツバサは呆れたようにいや何も期待していない眼差しでクラスメートを一人ずつ見る。誰も助けようとはしない。 「・・・・・・・・・・・。」 見えない雨が激しくこの教室にも降っている。 誰も気づかない。 誰も見えない雨が降ってるのを目にできない。 目の前にいるレンドウの頭上に滝のように見えない雨が降ってることにレンドウ本人も気づくことはない。 この見えない雨が降り止むことはない。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!