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「お前の言う通り、これ以上の観察は無意味だろう。今日で観察を終わりにする」
着ていた洋服で全身を洗っていた俺の元に、“イスミ”がやってきて言った。
「…え？ ほ、本当か…!?」
自然に、口元が緩んでしまう。
本当に終わるんだ…、これでやっと家に帰れる…!!
「ああ、本当だ。これまで、ご苦労だった」
………？
なんだ？ この違和感は…。
“ご苦労だった”と言い放った男は、労いの言葉とは裏腹に、気持ちの悪い笑みを俺に向けている。
まるで嘲り笑うかのような笑みに、胸がざわついた。
「たったの２週間か…ちょっと早かったな」
イスミは視線を俺から逸らしてぼやいている。
「終わりなんだったら、ほ、報酬を…」
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