第1章

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止まってた足を動かそうとした、その時、 「先生、山下さんが探してましたよ」 階段を降りてくる足跡と一緒に、凛とした声が聞こえた 全身を黒にまとめて余計目立つ色白い肌 化粧気がない顔 華奢そうな体のライン 長い黒髪を揺らしながら階段を降りてきた彼女は林先生とアイコンタクトしたように見えた あとは、私に任せて。と その彼女を、長谷川さんと呼ばれてた女が思い切り睨む キッと、効果音がつきそうなくらいに 「長谷川さん、少しここで頭を冷やしてから練習に戻ってね」 林先生はそう言い残し、心配そうに階段を登っていった
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