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小一時間掘り、清田の指も限界を迎えた時、
ガラガラ…ガラ……
音を立てて壁が崩れた。
「やった……」
震える指で携帯のライトを点け、土壁の中に向ける。
「う、うぁっ!」
現れたのは、
「み、ミイラ……」
水分を奪われた、カラカラに乾いた屍体。
水なんてどこにも無い。
恐怖が水の餓えを勝る。
襲い掛かる恐怖から必死に逃げ、最後の力を振り絞って玄関へ。
ノブに両手で掴り、立ち上がろうとすると、
ガチャ……
扉が開いた。
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