第1章

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事情聴取は翌日行う事になった。 「今日はしっかりと休んで下さい」 刑事はビジネスホテルの一部屋を用意してくれた。 その日は大量の水と、軽い食事を取ってグッスリと寝た。 翌日、迎えに来た警官に連れられ警察署へ。 取調室を使って事情聴取される。 「結構大変な事件になってますよ」 刑事は清田に笑い掛けた。 「朝のテレビで少し見ました」 下世話なワイドショーが、面白おかしく【壁からミイラ】報道をしていた。 「それで、ミイラを発見した経緯を詳しくお聞かせ願えませんか?」 刑事は真顔に戻って、清田の顔をジッと見た。 「もちろんです、私が異変を感じたのは……」 一から順を追って話し始めた。
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