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「んー、それ全部本当ですか?」
刑事はペンで頭を掻きながら、清田の話の信憑性を訝しんでいる。
「本当に決まってるじゃないですか!」
清田は叫んだ。
あんな辛い思いをしたのに、疑いまで掛けるなんてと。
「ですが、水が出ない、扉が開かない、窓が壁に……
中々信じられる話では……」
冷静に考えるとある訳ない話。
「でも、本当に……」
悔しさと、あの時の事を振り返って清田は泣きそうな表情を浮かべる。
それを見て刑事は、
「まぁ、あのミイラを調べれば色々解ると思いますから」
下手な慰めの言葉を掛け、
「それまで、あのホテルで待機していて下さい」
帰宅を促した。
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