第1章

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だが、清田の中の違和感はどんどん大きくなっていく。 「実は、壁の中に埋められていた事から、殺人を含めて捜査しているのですが……」 「それで……」 違和感が清田を埋め尽くす。 「それで、あのアパートの関係者を全て調べたんです。 あなたも含めてですが…」 浮かべた映像の先は腕の先…… 「そ、それで……?」 細い細い十本の指。 「あのミイラが誰なのか? それでDNA鑑定もしてみたのですが……」 ミイラの指は、爪が剥がれてどす黒く、まるで土壁を掘ったようだった。 「あなたのDNAと一致したんです」
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