第1章

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その後も、誰かが助けに来てくれる事を願い、 「おーい!おーい!」 大声を上げながら、玄関、窓を叩き続ける。 疲れが訪れると横になり、便意が訪れトイレに行く。 何度も何度も繰り返しているうちに、二日が経っていた。 「腹減った……」 一気にツナ缶を食べた自分を呪った。 便意も無くなった。 「何にも食べてないから当然か……」 それから更に二日が経つ。 真っ暗な部屋、異臭を放つトイレ、体力を奪われた体、状況も様々に変化したが、一番変わったのは、 「み、水……」 食欲が無くなり、水分を欲するようになった事。
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