86人が本棚に入れています
本棚に追加
「あはは。ふうかさんはかわいいなあ。違いますよ。ダジャレです」
ダジャレ?言えそうだ、ってこと?私はなんて気づくのが遅いのかしら、とそっちの方がおかしくなった。
「それはおかしいわね。まさか本当じゃないでしょ?」
「試してみます?」
狼歩さんは悪戯っぽく言った。
もちろん信じちゃいないけれど、そのソーダを飲んで、私はパパに、心の中にしまってあることを全部言ってみたいな。
パパに飲ませるのはちょっと怖い。でも知りたいかな。そんなことを考えていたら、狼歩さんは言った。
「言えないことといっても、愛の告白だけですよ」
あ、なんだ。そうなの。じゃあもしかしてパパに飲ませたら、私に愛の告白をしてくれるのかな。
パパの心に私への愛があったら、言ってくれるわよね、と思っていたら、後ろから狼歩さんが私の眼をふさいだ。
最初のコメントを投稿しよう!