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乗り場のすぐそばには七人のこびとたちのオブジェが立っている。
「Enjoy it!」
キャストが手を振った。わかった、今ね!
「ハイホー!」
上手に声を合わせることができた。
やった。私はとても気分がよかった。
トロッコはあまりスピードが出るわけでもなくて、十分楽しむことができた。
「あそこは小人たちのダイヤの発掘場所?」
「白雪姫はいないかな?」
「あ、あそこ、動物たちが踊ってますよ」
こんな話をしながらの余裕もあるの。
トロッコは左右に揺れてちょっと不思議な感覚。悪路のトンネル内や山道をガタガタと走っている感じなの。
「あっ、あそこを見て!」
私は大きな声を上げて狼歩さんの腕を叩いた。
だって、やっと白雪姫を見つけることができたんですもの。
「あはは」
狼歩さんは大きな口を開けて笑った。
楽しいわね!素敵なデートだわ。狼歩さん、ありがとう。
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