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ああ、くらくらする。
幸せになるって、どういうこと？
ねえ、今決めなくちゃいけないの？昨日と同じ今日、今日と同じ明日じゃダメなの？
「あ、あ、あ」
私は何かしゃべろうとしたけれど、どうしても言葉が見つからなくて、空気を求める金魚のように口をパクパクさせた。
狼歩さんは私を抱き寄せると、強い力で私を抱きしめた。
「僕はあなたを助けに来ました。でも結局あなたを救えるのは、あなただけなんですよ」
再び私の涙腺は崩壊し、狼歩さんの胸を濡らした。
ダメ、私には判断できない。決めることはできない。
だれかが魔法でパパをすごく優しい王子様にしてくれないかな。そんなバカなことを考えた。
ぎゅっと抱きしめられて、私も狼歩さんの背中に力を込めた。
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