ふうかの家

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心のどこかで、この人を失いたくないという気持ちがおこった。 この人とはたくさんの素敵な思い出を作った。それは本当に私の一生の宝物になるような思い出ばかりだったの。 昔から思い描いていた、私の夢だった。 この人と一緒にいたら、きっと楽しいことばかりで、辛く悲しいことはないのかもしれない。 それはとっても魅力的に思えたのは本当なのよ。 でも。私には娘の方が大切だった。私の決断は間違っていないわよね。 そう思っちゃうのはまだ私の弱いところなのかな。自信を持って行動しなくちゃいけないわよね。 この決心もきっと間違いじゃない。私はそう思うことにした。 「では、お元気で」
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