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「そうだね」
肯定する狼歩に対して、ねー、とカレフールはレグバに頷いて見せた。
「えっ?なに?」
「どうしてさ、ふうかさんは院長に告白しなかったのかな?」
「どうしてかな。やっぱり自分は結婚しているから、自分は院長に相応しくないと思っているからかな」
「そんなこと、関係ないじゃん」
「カレフール、それは君の考えであって、世の中の人間すべてが、すぐに気持ちを相手に告白するとは限らないんだぞ」
レグバは抹茶を口にして、「今度は丁度いい」と付け加えた。
「だってさ。院長と恋人同士になったら、その分罪悪感かな、旦那さんに優しくできるんじゃないの?」
「せーのっ」
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