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「「「いっそのこと深い仲になってしまえば良いものを!」」」
それはカレフールの口癖で、彼の生き様、モットーだった。
「レグバが一緒に言ってくれるとは思わなかったよ」
カレフールは拳骨を作ると、こつんとレグバの肩を叩いた。
「そういうことができないのが、ふうかさんの真面目なところなんだよ。ま、そんな種類の人間もいるさ」
狼歩は茶を口に含み、苦そうな表情を作った。苦さは、ふうかに対してか、茶に対してかはわからない。
「ふうん。めんどくさいね。もっとシンプルに考えればいいのに。世の中楽しんだ方が勝ちだよ」
「確かにな。欲しいものがあれば、さっさと手に入れればいいと思うが」
レグバも賛同するが、狼歩は「そこはふうかさんの人格を評価しようよ」と、口を尖らせた。
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