日本 京都

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「そうだな。一度契約を交わしたのなら、当人のものでなくても構わない。身近な人間の魂なら、契約者の代わりとしてカウントされる」 「なら万事オッケーでしょ」 狼歩はカレフールに向かって、ピースサインを向けた。 「おい、それ平和を望むサインだろ?やめろよ」 「ごめんごめん」 狼歩は頭を掻き、その二本指を目元に持って行き、ウインクをした。 「なにそれ」 「なんだっけ。アイドルがよくやるポーズだよ」 「ふうん」 カレフールは真似してみたが、恥ずかしくなったのか、すぐにやめてしまった。 「ところで狼歩。何か策を練ってきたのか?」 レグバは事情を聞きたがった。 「うん、まあね。いわゆる地雷をね」
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