第1章

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彼の名前は昌紀。苗字は…忘れた。 20代後半で、仕事も何をしているのか知らない。というか知ってるのは名前と、マンションで一人暮らしをしているということくらい。 一ヶ月前に、終電で帰れなくなった私を拾った。 それだけの関係。 彼はその日、彼女に振られた帰り道で私に出会い、そのまま彼のマンションに2人で帰った。 それ以来、何度か会っている。 彼はいつも急に電話をかけてきて、私はそのたびに会いに行く。 私は彼のことが好きなわけじゃない。 彼も私のことは好きじゃない。
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