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もうすっかり陽が暮れて、帰宅ラッシュが過ぎ去った時間、やっとバイトを終えて私はまた着替えて外へ出た。
まだ7月中旬なのにこの暑さじゃ、これから先どうなるんだろう、なんて、毎年同じこと思ってる気がしたから考えるのをやめた。
信号を待つ間に何気なく見た携帯には、新着メッセージが15件。
『バイトお疲れ様』
『迎えに行くね』
『まだかな?』
『駅で時間つぶしてるよ』
全部同じような内容で、登録していないアドレスだったけど、誰からなのかはすぐにわかった。
気持ち悪くなって、私は早足で信号が点滅する横断歩道を渡った。
こんなことをしてくるのは、高校の同級生の松木しかいない。
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