3人が本棚に入れています
本棚に追加
松木とは高3の時に同じクラスになって、ほとんど話したことはなかったけど、彼が私を好きだというのはクラスの人のほとんどが知っていた。
松木は決してかっこよくはないが、たしか運動部の部長をしていて、友達も多かった。
でも彼から直接気持ちを伝えられることはなく卒業したし、私は彼に対して何の関心も持っていなかった。
そんな彼が変わったのは、卒業して一ヶ月経った頃。
友達伝いに私の連絡先を手に入れ、執拗に連絡してくるようになった。
はじめは少しめんどくさいな、くらいにしか思ってなかったけど、松木からのアプローチは日に日に酷くなっていった。
バイト中にふと店の外を見ると自転車に乗った松木が、ガラスの向こうで私をジッと見ていたこともあった。
そんな彼からの好意に、私は少し恐怖心を持つようになったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!