第1章

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きっと、これから俺に言われることを想像し、最悪な結果を想像しているのだろう。 だが、俺はその桜木の期待に応えるつもりはなかった。 段々と、更衣室の中にいる人数が減っていく。 俺はごく自然に、実にさり気なく桜木と二人きりになる瞬間を待った。 そうして、最後のひとりが出て行ったとき、長い沈黙が訪れた。
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