第1章

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「桜木クン」 そう呼びかけても、桜木は、ロッカーの正面を向いたまま、こちらを向こうとしない。 俺は徐々に近づき、「ねえ、こっち、向いて」と彼の腕を掴んだ。 桜木は、目を潤ませながら、何か言おうとしていた。 「あ…俺…」 その言葉を遮る様に、気づけば彼の唇にキスを落としていた。
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