第2章

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更衣室での出来事の後、友達になろうといったはいいものの、桜木とは進展があるでもなく、逆にどこか避けられていた。 というのも、桜木と目があってもそらされることはなくなったが、話しかけても、ぎこちなく、すぐに俺から離れようとする様子が目についた。 桜木と仲良くなろうにも、避けられていたのでは、うまく距離が縮められず、他のクラスメイトと楽しそうに談笑する桜木を見て、胸がちりっと痛んだ。 なんだよ、その顔。 俺には、見せないのに。
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