第2章

9/50
前へ
/76ページ
次へ
「あのさ、この前話した時、俺と仲良くなりたいって言ったよね?」 「うん」 「で、友達から始めようってなったわけだ」 「うん」 「それを踏まえて聞くんだけど、最近俺のこと避けてるのは、やっぱり・・・キスのせい?」 キス、という単語を出した瞬間、桜木の顔が真っ赤になる。 桜木は、何も言えないのか、押し黙ってしまった。 「ごめん。いきなりキスなんて、桜木クンの気持ち考えたら、軽率だった。嫌われても仕方ないなって思う」 そういった瞬間、桜木が思い切り顔を上げた。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加