第2章

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「違う。俺、神田くんのこと嫌ってなんか、ない。神田くんのこと避けてるつもりなかった」 「じゃあ、なんで?」 「その、神田くんのそばにいると、キスのこと・・・思い出して、 頭がいっぱいいっぱいになっちゃって、駄目なんだ。 そのことばかり考えちゃって、俺、普通にできないんだ」 「だから、避けてるつもりなかったんだけど、誤解させちゃって、ごめん」 予想外の桜木の反応に、意表を突かれた。 いや、意表というよりも、胸の鼓動が高まるのを感じた。 キス、したい。
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