第2章

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「えっと、ちょっと、頭がついていかなくて・・・神田くんが、俺と?」 何かの間違いだ、とでも言うように、桜木は戸惑いの表情を見せる。 「そう、俺と」 「ご、ごめん神田くん・・・俺、神田くんが何を言ってるのか、よくわからない」 「俺は、神田くんと友達になれるだけで、嬉しくて、それだけで、幸せで・・・ だから、神田くんが俺のこと好きとか、そんな夢みたいなこと、信じられない」 確かに、桜木からしたら、突拍子もないことを言われているのだから、桜木のこの反応は正しい。 でも、自分の気持ちに、嘘はつけなかった。
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