第2章

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桜木は、快く連絡先を交換してくれた。 まぁ、快くというのは俺の願望で、実際は手を震わせながら、緊張の面持ちで、交換してくれたのだが。 そんなに手を震わせるほど、俺のことが好きなのに、付き合うのは駄目なの?桜木。 そんな考えが頭を横切り、首を振る。 自惚れるな。 いま桜木にしつこくしても、何の意味もない。 桜木は俺が好きで、俺も桜木が好き。 それでいいじゃないか。 桜木に自分の気持ちを押し付けるようなことは、したくない。
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