83人が本棚に入れています
本棚に追加
さっき断られたばかりなのに、こんなこと考えるなんて、まるで猿だ。
「いや、その・・・今日さっそくメールしてもいい?」
「全然大丈夫だよ」
「ありがとう、それじゃあ、また明日」
桜木が出て行った後の更衣室に、一人居残る。
じわじわと、自分のなかにほろ苦い感覚が広がっていくのを感じる。
キツイな。
自然とため息が出てしまう。
たったいま、自分のことを好きだという相手に交際を申し込み、断られた。
自然に振る舞えていたかどうかはわからないが、俺はうまく立ち回ったはずだ
最初のコメントを投稿しよう!