第2章

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『いや、返事は桜木の空いてる時間で全然大丈夫だよ…桜木は休みの日はいつも何してるの?』 桜木からの返信が嬉しくて、すぐに返信メールを送る。 疑問文で返すのは、メールのやり取りを途切れさせたくないからだ。 いつもなら他人に休日の過ごし方なんて、聞かない。 数十分経ってもメールは返ってこず、さすがに寝たかなと諦めかけた頃、桜木からの返信が届いた。 『俺は、いろいろするよ。基本一人行動が多いかな。一人で電車乗って遠出もしたりするけど、部屋でまったり映画見たりするのも好きだから、結構インドア派かも』 二人きりで話すときは、緊張気味な桜木が、メールでは意外とフランクに接してくれるのが嬉しく、つい顔が緩む。 その後も何通かメールのやり取りを続け、俺は返信途中のまま、そのまま眠り込んでしまった。
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