第2章

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「で、どうなの?」 帰り際、真が不意にぶち込んできた。 「は?」 「だから、彰がキスした相手。その後どうなったのかなぁと思って。彰にしては随分、入れ込んでるみたいだけど」 「特に進展はないよ」 「彰はその子の事、好きなんだろ?」 「俺は好きだけど、今はまだ友達」 「何で?向こうも彰のこと好きなんだろ」 「そうだけど、ちょっと色々難しくて」 自分からキスのことを真に話したとはいえ、さすがに桜木の名を出すわけにはいかず、彼の名は伏せたまま、ざっと一連の流れを説明する。
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