第1章

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翌日になり、ようやく桜木が学校に顔を出した。 教室に入るなり、不自然なまでに辺りをキョロキョロと見回すと、桜木を見つめている俺に気づき、目を合わせないように席に着く。 あからさまに意識されている。 「彰、何笑ってんの?」 友人の真に指摘され、ふと自分の口元が緩んでいたことに気づく。
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