プロローグ

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――あつ~! 最近ホントに暑いよね~。 ――ねー。こんな日はさぁ、怪談話でもして涼まない? ――はぁ? 何それ、そんなんで涼しくなるわけないじゃん! ――あれあれ~? あんたって怖い話とか苦手だったっけ? ――違っ! そんなんじゃないし! ――じゃあ、いいじゃん。いくつか新しいの仕入れてきたんだよねっ! ――はいはい、お願いします。 ――あー! 適当に返事してー! ふん、本当に怖がらせてやる! ――わかったからサッサと話しなよ。 ――えっと、赤い目の女の話って知ってる? ――知ってるよ。てか、それメッチャ有名なヤツじゃん! ぷっ! ドヤ顔しておいてソレなの? ―――むぅ! 言ったなぁ! それじゃあねぇ…………"狩霊"の話は知ってる? ――しゅりょう? 何それ? ――やったッ! それじゃ教えてあげる。狩霊はね、他の幽霊とはちょっと違うんだよ。この話は今から5年前に起きた事件が始まりなんだけど――。
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