10人が本棚に入れています
本棚に追加
ーそのまた数日後
手紙が返ってきた
"蘭丸くんへ
最初は、悩んでおりましたが、誰ともねておりません。
あと、寝起きが悪くなっております。
寝起き、いつもお顔が青白くなっております。
小性"
でも、悩んでいたのか。
じゃあ、僕じゃなくてもいいんじゃないか?
「おい。蘭丸、信長から手紙が来たぞー」
「……信長様からですか……」
「ま、読んでみな」
「…………………はい」
"おらんへ
俺は、お前がいなければ、何もできない。寝れない。幸せじゃない。むしろ辛い。他の小姓より、他の誰よりお前が大事なんだ。お願いだから帰ってきてくれ
信長"
そんなの信じられない。僕のことが、大事だって言うのなら、僕だけだと言うのなら、何かしてくださいよ。
寝付きが悪くて、誰かと寝ようか悩んだんでしょ。
だから、誰でもいいんじゃないですか
僕がいなくてもいいんじゃないですか?
最初のコメントを投稿しよう!